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「ふぅぅうん…」



それだけ言ったレイは人差し指で私の頬をつっついた。


「んなっ、なにっ…」


「………みきちゃんかわいぃいいいっ」


「っ…なにそれっ…」


本当になにそれ。

いや、嬉しいけど…


かなり。



「僕もまくぞぉおお！！！！」



「ぎゃっ」



突然体を変な風に曲げて起き上がったレイは豆を掴んでまたズカズカとベランダにいく。



……本当に…何で今日手出してこないんだろ…



体調悪いのかな？



「ハハハハハハハッ！！！神が豆まきだぁあああ」



───元気そうでなによりです。



「鬼は外ぉおっ！！兄貴も外ぉおっ！！僕以外の男は外ぉおっ！！さきちゃんに触れるなバカ共がぁあああああ」



なにじゃそら。


呆れてるとレイがクルと振り返って私を見た。


「福は内ぃいいいい！！！！！！！！！」



「だぁああああっっ！！！だからまくなってのぉおっ！！」


「ハハハハハハハッ！！！」


最悪…

なに盛大にまいてんのよ。


話し聞いてたのっ！？