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意外に精悍なその顔…

前髪切ってコンタクトにしたら間違いなくモテるよ。


「………キスしたい」



私…何言ってんだろ…


でもやっぱ好きだから、


そういうことしたいの。



それって私だけなの…？



「いいの？」


「え…？」



学は、いつも無表情だから感情が読めない。



「亜紀乃(あきの)は、俺と…キスしたいの？」


「っ……」



ドＳなのか、って思わせるような質問。

けど、
彼は本当に純粋にその質問をしてるのだ。



「……したい…」


「……分かった」


えぇっ？


ちょっと…そんな感じなのっ…？


床に立て膝をついている学が私の方に顔を近付けてくる。


「待ってっ！！」


寸前で私は学を止めた。


「………」



私が付き合ってと言えば

学は付き合ってくれた。


私がキスしたいと言えば

学は分かったと言って


私が待ってと言えば


学は待つ。