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ももいろタイム【完】

第7章 一目惚れかな



あの日は、乗り遅れそうになり、慌ててプラットホームへの階段を上り始めた。中腹まで行った時、足を踏み外してしまった私。

(落ちる!)

そう思いながら目を瞑り、後ろに倒れる恐怖を感じてた。
瞬間、腕を捕まえられて止まる。
恐る恐る目を開けると、飛び込んで来たアッシュブラウンの髪に整った顔。
彼の顔に見とれていると

「気を付けろ」

そう言って、私の腕を離し歩き出した。

「あっ、ありがとうございます!」

慌ててお礼を言う私を振り返ることなく、階段を登って行ってしまった。

ぼーっとしてた私は乗り遅れ、遅刻してしまったの。



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