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ももいろタイム【完】

第7章 一目惚れかな




返事も出来ずにいた私。もちろん断るなんて出来なくて。

朱鷺先輩の言葉を思い出しては、ドキドキした。

あれから駅で見かけ、目が合うと微笑んでくれる。私も戸惑いながらも、微笑む。相変わらず会話はないけど、不良と呼ばれる男子や派手なお化粧した女の子の所に、近付く勇気はなかった。


だから、朱鷺先輩と話せるのはあの短い時間だけだった。


季節が変わり、時間割りが変わる時まで過ごせる。
時間割りが変わる最後の週。
私は最後かな、と思いながら朱鷺先輩といた。



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