ももいろタイム【完】
第7章 一目惚れかな
この頃には、朱鷺先輩は私のことを「結奈」と呼ぶようになっていた。
私は呼び方はそのままだけど、色んなことが話せるようになってた。
でも、告白する勇気はなくて、内心今日で終わりだと沈んでいた。
「結奈、来週はどうする?」
「え?今日で終わりじゃ…?」
「結奈?終わりにしたいの?」
「いえ、そうじゃないです。時間割りが変わるし、もうこの時間はなくなるから」
「じゃあ、結奈は嫌じゃないんだね?」
「まさか!嫌なん、て………ないです」
言いながら、恥ずかしくなった。
ドキドキしてる私と違って、朱鷺先輩は余裕で微笑んでる。
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