無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

目に付いた時計を見ると、９時半を過ぎたところ。


（人の家で、どれだけ寝るの、私。あり得ないわ）


彼の料理を美味しく頂いた。


「ねぇ、今日予定ある？なければ付き合ってくれない？」

「いいけど。私一度着替えに帰っていいかしら？」

「あぁ。車で行くから、君の家に寄るよ」




私の家に寄り着替え、彼の車へ。


「スーツをね。ちょっと迷ってて、見立ててくれるかな？」

「私でよければ」

何着か合わせて、濃紺のとても落ち着いたスーツを彼は買った。
私は店のタグの数字に驚いた。


（私には無縁の数字だわね）






.