ももいろタイム【完】
第14章 俺の彼女
俺の通う予備校の前は、ある高校の生徒がよく通る。
まぁ、通学路だよね。
俺は偏差値の高いその高校に行く為、予備校に通ってる。
俺の彼女の梓(あずさ)が行ってるんだ。
俺が入学する時は、彼女は卒業しているけど。
歳はどうにもならないけど、男として負けていられない!
「そろそろだなぁ」
そう思いながら、指定席のようになった窓際の席から外を見る。
ふんわりとした肩までの髪、ちょっと童顔な可愛い顔、背は150cm程の俺の彼女が歩いて来た。
近くに来ると見上げてにこりと微笑み、手を小さく恥ずかしそうに振ってくれる。
俺も小さく振り返す。
可愛いくて、俺は梓にメロメロだ。
梓が見えなくなると、俺はまた講義に耳を傾ける。
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