ももいろタイム【完】
第14章 俺の彼女
梓と俺は幼なじみ。
昔は梓によく遊んでもらっていた。いや、俺が遊んでやってたんだな。
梓は昔からほんわかとして可愛い。だから、あれだ、気になるから虐めるってやつ。
よく男子に泣かされていた梓。
それを俺が慰めてた。そのうち、俺が梓を守るという気持ちになったんだ。
自分の恋心に気付くのは直ぐだった。
梓は中学生になり、よく告白されるようになった。
嬉しそうに話す梓は、俺の気持ちには気付いていない。
「まだ誰とも付き合わない。それに恋ってよくわかんない」
そう言う梓に、俺は言っていた。
「梓、本当に好きって気付くまで、誰とも付き合うなよ。男はヤりたいだけだからな」
真っ赤になって頷いていた梓に、俺は少し安心してた。
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