ももいろタイム【完】
第14章 俺の彼女
「………優、部屋で待ってて?」
上目遣いで言われれば、聞くしかない。
「あぁ、待ってるよ」
照れてる梓を見送り、部屋で待つ。
梓を抱けることが、すごく嬉しい。
梓の全てを俺のものに出来る!
でも、俺も初めてで、上手く出来るか不安はある。
男の俺が不安になってたら、梓を不安にさせてしまうから、平常心を装う。
内心はバクバクだ。
ガチャ………
扉の音に胸が弾む。
「梓、お帰り」
「す、優」
俺は立ち上がり、梓に向かう。
Tシャツ姿の梓に、反応しそうな俺。
そっと梓を抱き締めた。
「梓、緊張してる?」
「う、うん………」
「うん、俺も。ほら」
梓の手を俺の胸に当てる。
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