ももいろタイム【完】
第4章 夢で抱かれて
「ん、んん、あ…」
「う、ん…ふう…まだだわ」
体を起こし、額の嫌な汗を拭う。
何故、あんな夢を見るのか…
あれは、16歳の誕生日。
………………
「璃亜、支度は出来たの?」
「はぁい。ママ、出来たわよ」
「璃亜、見せて」
私はママのところへ行き、一回りした。
淡い水色のワンピースに白いボレロ、いつもはそのままのストレートの髪を後ろで編み込み纏めた。
「可愛いわ。きっと大丈夫」
ママの後ろの言葉は、私には届かなかった。
「お、璃亜、可愛いなぁ」
「パパ、ありがとう」
可愛いがってくれる大好きなパパとママと3人で出掛けた。
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