ももいろタイム【完】
第4章 夢で抱かれて
着いた所は神社。
我が家は代々16歳になるとこの神社に来て、厄除けをしてもらうんだって。
…というのも、私が知ったのは一週間程前だったの。
神社に着いて、パパとママに付いて歩く。
巫女さんが現れて、神主さんの元まで案内してくれた。
「ようこそ参られた。お嬢様はこちら。お父様お母様はこちらへお掛けください」
神主さんの後ろに私が座り、パパとママは私の後ろ、少し離れた所に座った。
後ろで表情を曇らせている両親に気付かず、どんなふうに始まるのか私は興味一杯だった。
甘いお香が炊かれ、祝詞のような言葉が始まった。
何だか、ぼーっとしてきた…
私はそのまま意識を失った。
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