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あの日、気が付くと広い和室に寝かされていた。
暫くしてやって来たママに抱き締められた。

「良かった」

そう言って安心するママに、パパも頷いていた。

「ママ、私どうしたの？」

「お香にね。リラックスする効果があるの。璃亜は利きすぎたみたい」

「そうなんだ。じゃあ、お腹の下の鈍い傷みは、そのせいなのね」

何も言わない両親に、私は勝手に思い込んだ。


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