テキストサイズ

ももいろタイム【完】

第4章 夢で抱かれて



「なんだろう?呼ばれた?」

私は床から出て、部屋をそっと抜け出した。
廊下を歩いていると、淡い蝋燭の光りが漏れている部屋があった。襖が少し開いていて、銀色が目に付いて止まった。

「璃亜、おいで」

私はその声を知ってる。

「璃亜、待っていたよ。おいで」

銀色の彼が振り向いた…銀色の瞳。目が合った私はそらせずにいた。
手を差しのべる彼。私はゆっくりと足を進めた。


.

ストーリーメニュー

TOPTOPへ