テキストサイズ

Take me

第10章 10

「いや、それは…」

どうしよう
なんて言ったら良いんだ



「…はははっ、なんてね。
臆測だけで物事を決めつけちゃいけない。
君じゃないことくらい、二人を見てれば分かるよ」


千晃さん…


「それでさ、教えてくれる?誰なんだよ?」


背筋が凍るような低い声


この人、こんな面も持ち合わせてるんだ。



「僕の大事な大事な弟なんだ」




この顔…


紘夢がお兄さんの事を話す時と同じ


なんて切なく愛おしそうな表情なんだ、と

ストーリーメニュー

TOPTOPへ