Take me
第14章 14
あの日から、お兄ちゃんからの連絡が届くことはなかった。
これでいい、これでいいんだ。
何度も自分に言い聞かせて、張り裂けそうな胸を必死に繋ぎ止めて来た。
このままでいれば、きっとお兄ちゃんを思うことも…
「これで良い」
「紘夢なんか言った?」
「遊びに行きたいって言った!この間行けなかった遊園地!行こうよ」
あぁ〜と思い出したように唸る瑛士
「忘れてたのかよ」
「まぁ。行くか!明日!」
「明日!?」
なんとも急だな。
でも明日は日曜日だし、丁度良いか。
「あ、瑛士!ゲ…」
「ゲームは却下な」
日曜日なら尚更混むのに…!
軽く舌打ちをすると、怒られてしまった。