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Take me

第15章 15



昔はよく、お兄ちゃんと写真を撮っていた。


特にお母さんは、毎日のようにシャッターを切っていた気がする。アルバムに収まらないくらいに沢山。




とても大切に保管していた写真達。
でもあの家に置いて来たままだ…



写真たてに入れてあるものは特にお気に入りだった。


せめてあれだけでも…



携帯の着信音が鳴り響く。


「瑛士携帯鳴ってる」
「…俺じゃないけど?」
「俺かぁ」



メールが届いてる。


"紘夢、返信を下さい。
きちんと話をしよう。家族皆で。"



「やっぱり…」



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