Take me
第6章 6
お父さんとお母さん、何か話しているみたいだ。
だけどなんで?何も聞こえないよ。
どうしよう
お兄ちゃんにさえ知られなければ別に
今更もうどうにでもなってくれ
不意に左頬に強い衝撃を喰らった
それと同時に正気に戻される
「紘夢…気持ち悪い!そんな感情を家庭内で持つなんて。出ていけ!!!ここに居るな!!!
それと、絶対にそのこと千晃にバレるんじゃないぞ!!」
痛いなあ
前の傷だって折角治ってきたのに、今度は増えてしまった。
それからまたしばらく殴る蹴るの繰り返し
だんだんヒートアップしていくうちに、目を逸らしていたお母さんも止めに入っていたような、ないような。
あんたが撒いた種なのに。