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Take me

第7章 7


それでも玄関まで見送りに来るお兄ちゃん

「それじゃ、ありがとう。またねお兄ちゃん」

「うん。あのさ、ひーくん家の方はどうかな?ひーくんは母さん達には無口であまり喋らないし、うまくやれてる?」


……っ

「全然大丈夫だよ!任せてください」

「そっか、なら良かった。じゃあ気をつけてね」

ホッとしたように言うお兄ちゃん


ごめんね、お兄ちゃん。
嘘ついたんだよ俺

お母さん達は俺のせいで喧嘩ばっかりだし、俺だってうまく接することも出来てない。


それはね、俺が貴方を好きだから



ごめんね
だから嘘ついてお兄ちゃんを安心させることしか出来ないや


もうほんと、色々ごめんね

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