Take me
第8章 8
「ぐすん」
「無理」
結局ゲームは全て、瑛士によって没収されてしまった。
泣き真似でもすればいつも許してくれる瑛士なのに…
今回ばかりは本当に貸してくれないみたいだ。
「瑛士のばーか!もう寝る」
「俺も寝る」
布団に潜ると、瑛士まで押し寄せて来た。
「ちょ、来ないで!」
「そもそも俺の布団だし、ひとつしかねぇの!」
瑛士は俺を抱きしめたまま眠ってしまった。
俺は明日が楽しみでまだ眠れてない。
ほんと俺、小学生かよ…
「おやすみ、瑛士」
口端にキスをして目を閉じた。