テキストサイズ

Take me

第9章 9



"ピンポーン…"


「んっ…」

玄関のチャイムが鳴り響く。
俺の顔に眩しい光が降り注ぐのを感じると、朝なのだと実感する。


「瑛士…鳴ってる…」
「ん…紘夢が出ろよ…」
「瑛士の家だろ…」

そう言うと瑛士ははぁ、とひとつ溜め息を吐いて起き上がった。

「こういう時ばっか調子良い事言いやがって」
「ふふ」

"ピンポーン…"

「はいはい、朝っぱらから誰だよ…」


瑛士は俺の頭を一撫でしてから、ぶつぶつ文句を言って玄関に向かう。


俺はというと、
「おやすみぃ」

二度寝の準備。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ