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寡黙男子

第4章 二歩目を探る *学の世界*

不安で不安で堪らない。

どこからこの気持ちはくるんだろう…


我慢しすぎってなんだ?

だって姉貴は我慢しろって言ってた。

じゃないと嫌われるって…



なんだよ…


達也と言ってること違う…。



どっちが…正解なんだ…?




ごちゃごちゃになったまま薄暗い靴箱に着くと、何か人影が見えて、俺は目をこらした。






「亜紀乃っ!好きだっ!」




……え…?




「亮頭大丈夫…?」




「ダメっ…お前のことが好きすぎて、最近イカレてきたっ…」




亮と亜紀乃の声…




そしてもう少し近付くと、


亮がまた亜紀乃の事を強く抱き締めてるのが分かった。






「亮?私は……」


「ずっと好きだった」


「はえ???」



亮はただの…




幼馴染みだろ…?




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