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寡黙男子

第2章 はじめの一歩から *学の世界*

「ちょっ…お前っ…」


「きゃああ先輩告られたんですかーっ!?すごぉおいっ!!!」



………告られた?俺が?



「え?じゃあ付き合ってるってことっ!?それで恋煩いって…そういうことなのかっ…!!」



ぐわんぐわんと達也が俺の身体を揺らす。



「………よく…わか…んない…」



本当によく分かんないんだよな…。多分、あれは夢だったんだと思う…。


揺らされながら、懸命に答えると、達也はやっと動きを止めてカッと目を見開いた。



「バカかっ!!!!!それでっ!?お前何て言ったんだよっ!!」


「………………ありがとうって」


「…んで?」



んで…



「……………頭下げた」


「えぇっ!?!?ごめんなさいしたってこと!?」



ごめんなさい…?



「…………いや」



なんだ?何か謝った方が良かったのか?



「いやいやいやいやいやっ!!!!!お前マジで訳分かんないしっ!!じゃあ付き合ってんじゃねぇの!?」


「……………そうなのか?」


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