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寡黙男子

第2章 はじめの一歩から *学の世界*

両親は共働き、兄貴と姉貴はまだこの家に住んでいるが仕事でいないので、夜まで大体俺しかいない。


今日もそれは一緒だった。


「…………ちょっと待ってて」


「あ、うん」



早く拭かないと風邪引くよな…


急いでバスタオルを取って平沢さんのところに戻ると、平沢さんはニマニマしていてちょっとドキッとした。



「……………はい」


「えっ?あ、ありがとうっ…」



好きなんだと自覚してから、一々の仕草にかわいらしさを感じてしまう…



「………汚いけど…。」


「あり…がと…」



部屋…兄貴が荒らしてないといいけど…

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