あの学校には...
第5章 この学校にイジメがない訳と例の競技の意味。
「イジメをやろうと考えた主催者は、死んだの。」
「.....。」
「イジメは一ヶ月も持たなかったわ。半月。半月でその子に対するイジメは終わった。」
真理と楽異奈は顔を合わせた。「その主催者はイジメを初めて一週間死んでいるの。
主催者が死んだ後も、主催者の仲間達はイジメが楽しくなっちゃったみたいで、続けてたんだ。」
楽異奈が話を続ける。
〈話が本当に長いし、恐い...〉
「その人達も...」
「死んだ....?」
「そう。
だけど、死ななかった仲間もいたみたい。
死ななかった人は、イジメを楽しまなかった。」
「だから死ななかったの?」
「多分。その後にはもう、イジメはなくなっていた。
イジメられた人も自殺しようとしたんだけど、どうしても死ねないんだって、」