姫は彼のとりこ
第3章 元カレ
「私行かなきゃ…」
「そうだよな、俺も戻るよ」
隣を歩く彼
秀平が見たらなんと
言うのだろう
ドアを開ける、
「らら、遅かったな、でその人は?」
なんか最後のほう
声が低かったような…
「中学のときの友達、たまたまさっき会ったの」
「俺は斗真っつうの、よろしく」
「あぁ、ららデザート頼むか?」
秀平は斗真に興味がない様子
「あ、うん」
メニューから選ぶ
「らら、これでいいよな?頼んどくわ」
っと言ったのは斗真
指差したのは私が頼みたかった
オレンジのケーキ
「うん…ありがと」
斗真は知ってるんだ
私がオレンジを好きなことを…
「お前好きなもの変わってないよな?」
「変わってないよ」
そーいう優しさが
大好きだった
「お前さっきからなんなの?」