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息もできない

第15章 謝って欲しいわけじゃ

直目線


明るくなってから
意識が白い泥の中に落ちて


そしてすぐに引き上げられた


遠くで鳴っている音の正体は携帯かと思っていたんだけど、実際は俺が電源を落としたから鳴るわけない


鳴っていたのはインターフォンだった



ぁ……俺、いつの間にか寝れてた…?
インターフォン、出なきゃ…


と思って起き上がりはしたものの、途中鏡で自分の顔を見て愕然とした



目は真っ赤で腫れ上がって
顔もむくみまくっている


こんなんじゃ外出られない


自分の顔を見てまた泣きそうになって
とりあえずソファに横になった


またインターフォンが鳴って
しつこいなーと思っていたら


ドアの外からガサガサと何かの袋を漁る音が聞こえた


何してんの、怖い


そう思って立ち上がってインターフォンのモニターまで行って画面を付けると


「ぁ…っ!」


はる、ひ………


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