息もできない
第22章 俺に矛先を向けるな(サイドストーリー2)
朗はそう言ったきり俺の連絡先を驚くほどの速さで交換して「仕事終わったら連絡するわー」
と歩いていってしまった
あ、嵐のようだった
けど
連絡先…直に教えてもらったものだったから一方的に知ってた感じだったけど、これでお互いに連絡先を知る仲になったのか
少しだけ連絡しやすくなったかもしんない
とにかく夜まで時間を潰そうと俺はショッピングモール内の店を冷やかしに回った
夜の7時を少し過ぎた頃、ポケットに入れていた携帯が着信を知らせる
画面を見ると、『黒澤 朗』の文字
「はい」
『俺だ』
「ふ、詐欺かよ」
『うるせえな。正面入り口来い』
そう言ったきり朗は通話を切ってしまった
俺は正面入り口の近くにいたから、少し歩くとすぐに入り口が見えた
あ、いた
仕事を終えた朗は当然のことながら仕事中に着ていたスーツではなくもっとラフな格好になっていた
オールバックになっていた髪も下ろされて、艶のある黒髪が端整な顔に少しかかっている
背も高く、脚も長い
その立ち姿はまるでモデルのようで
…ってあーーー!!!くそっ
ときめくな俺の心臓!!!
俺は自分の心臓に叱咤しながら片手を軽く上げて近づいた
「おい、あきーー」
と歩いていってしまった
あ、嵐のようだった
けど
連絡先…直に教えてもらったものだったから一方的に知ってた感じだったけど、これでお互いに連絡先を知る仲になったのか
少しだけ連絡しやすくなったかもしんない
とにかく夜まで時間を潰そうと俺はショッピングモール内の店を冷やかしに回った
夜の7時を少し過ぎた頃、ポケットに入れていた携帯が着信を知らせる
画面を見ると、『黒澤 朗』の文字
「はい」
『俺だ』
「ふ、詐欺かよ」
『うるせえな。正面入り口来い』
そう言ったきり朗は通話を切ってしまった
俺は正面入り口の近くにいたから、少し歩くとすぐに入り口が見えた
あ、いた
仕事を終えた朗は当然のことながら仕事中に着ていたスーツではなくもっとラフな格好になっていた
オールバックになっていた髪も下ろされて、艶のある黒髪が端整な顔に少しかかっている
背も高く、脚も長い
その立ち姿はまるでモデルのようで
…ってあーーー!!!くそっ
ときめくな俺の心臓!!!
俺は自分の心臓に叱咤しながら片手を軽く上げて近づいた
「おい、あきーー」