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息もできない

第24章 過去と現在


ない………
ない!

良かったぁ


そう思って安心していると


「あ」


と春陽が声を上げた


「どうしたの?」
「ほらこれ、直のも固まってるよ」


春陽が指差した先には、春陽のあそこの毛に引っかかった俺の精液だった


「!?!?」
「情事の後のこういうのって結構やばいよね」


春陽は呑気にそんなこと言っているけど、俺としてはそんな軽いことじゃない


わぁぁぁぁあ!
あんなとこにあったなんて!!!
しかも春陽は普通だし

俺だけ恥ずかしいのかな……っ?


顔が熱くなったから俺は春陽から目線をそらして海の方に向いた

春陽は特に気にした様子もない


普通、なのかな
別になんとも思ってないのかな


心を落ち着けていると、俺と同じくらいざっと身体を洗った春陽が湯船に浸かってきた


思い悩むのって良くないよね


俺は春陽に近寄って春陽の脚の間に向かい合うようにして座った


「ねぇ、春陽?」
「ん?なに?」
「あの、さ……春陽は……その……えっ、ち、の後片付けとかって、あんまり恥ずかしくないの?」
「後片付け?……あぁ、さっきのやつ?」


言葉の意味を理解すると春陽は嬉しそうに笑った

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