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息もできない

第12章 そして少しだけ、俺も変わるのです

深い闇から急激に浮上した

意識が覚醒して瞼越しにも向こう側が明るいのが見えた


目を開けるのも億劫だし、何があったのかを瞬時に理解することも出来なくてぼんやりしていると声が聞こえてきた


ここ、どこだろ
俺なんで寝てるんだっけ



「はい……ーわかりました。それでは失礼します」


ハルヒ、の声?
電話かな


足音が聞こえてきたと思ったら俺が寝ているすぐ横にハルヒが来たのが気配でわかった


頭に手が触れて、指が前髪をすく

そしてハルヒが俺の手を握って



「ごめん、直」


と呟いた時俺は圭太のこととか全部思い出した


「ぁ…っ!あ、やだっ!」


半ば叫びながら起き上がってハルヒの手を振り払った
ここがどこだとか、そんなことどうでもよくてとにかくハルヒに俺のこと見られたくなかった


思いきりハルヒとは反対の壁側に寄って布団に丸まった


嫌だ、嫌だ、嫌だ……!!!


ハルヒに嫌われるのだけは


やだよ

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