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片想いの行方

第8章 課外授業開始


見上げた空には、たくさんの小さな星が輝いていた。


広場の灯りは最小限に落とされている。



「すごい…。こんなに見えるんだ…。

じっくり星を見るなんていつぶりだろう」



森に囲まれた広場からみえるその無数の輝きは、イライラした心をすうっと溶かしていく。









あたしはしばらくの間、無言で星を眺めていた。


時刻は7時半くらいだろうか。


まだ流れ星は見えない。



周りは静かで、暗くて、ちょっと心細くなってきた。



ヒメ…


本当に蓮くんを連れてきてくれるの……?

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