片想いの行方
第9章 星空の下で
蓮くんがふいに口を開いた。
「……え?」
「だから、泳げるようになりたいんだろ?
俺でよければ教えてやるよ」
…………!!
えぇぇぇっ!?
突然の蓮くんの言葉に、あたしは体が固まった。
教えてくれる…?
蓮くんが…?
あたしに……!?///
声が出ないあたしに、蓮くんは話し始める。
「さっきスクールに行ってるって言っただろ?
俺、そこで毎週日曜に水泳教えてるんだよ。
ほぼ小学生が中心だけど、誰でも参加できるからさ。
香月も来たら?」
「………!」
うそ…
ゆ、夢じゃないよね?
本当に……?