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片想いの行方

第10章 協力する理由





「………星…、きれい……」



あたしは澄みきった星空を見ながら、反対に自分の心の中が濁っていくのを感じていた。





…彼女から、蓮くんを奪う。



蓮くんがヒメからそうしたように…。




「……大丈夫だ。

辛くなったら、俺がいる事を思い出せ」




すぐ隣りで、ヒメが静かに言った。




あたしは星の輝きに耐えられず、そっと目を閉じた。



こんなことになるなんて……


この先、どうなっていくんだろう……









その時だった。

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