片想いの行方
第11章 悩んで揺れて、また悩む
「え? 今?
今は…ちょうど自分ちの駅に降りたとこ」
『この前待ち合わせした駅まで来いよ。
付き合ってやるから』
………!?
「ちょっ、ちょっと…」
あたしの言葉を無視して、電話は切れた。
な、なによー!
付き合うってまさか……
今から水着買いに行くってこと!?
突然電話したあたしもあたしだけどさ……
ヒメっていつも言葉が足りないから、ほんとよくわからない。
でも…
とにかく行ってみようかな…
ちょうど反対側に電車が来たので
あたしは急いで飛び乗った。