片想いの行方
第11章 悩んで揺れて、また悩む
「…………!」
か、顔近いってば……!///
あたしが固まると、ヒメはケラケラ笑って離れた。
「相変わらずだなー。 その反応マジでうける」
そして、何事もないようにまた歩き出した。
「………! もう……!」
あの時のこと、思い出しちゃうよ…
あたしは必死にドキドキする胸を沈めた。
それから5分も経たないうちにお店に着いた。
普段は行列の人気店だけど、少ない時間帯だったみたい。
そんなに待たずに入る事ができた。
ヒメは宣言通り、生クリームたっぷりのパンケーキを頼んだので、あたしもつられて同じものを頼む。
明るい店内は女の子でいっぱいだ。