片想いの行方
第11章 悩んで揺れて、また悩む
「別に学校と同じ水着でもいーんじゃねーの?」
「えっ!?」
先に運ばれてきたアイスティーを飲みながら、急にヒメが口を開いた。
「水泳習いに行くわけだし、小さい市民プールじゃん。
そこでフリフリのビキニ着てくのも変だろ」
…それはそうなんだけど……
「素直に泳げるよーになる事だけ考えてればいいよ。
もう、何を着るとか、見た目とか印象とかどーでもいいわ」
「なっ…!」
あたしは驚いてヒメを見た。
「なにそれ! どーでもいいってわけないでしょ。
だいたい… 自習の時、あたしを変えてくれるって言ってたじゃない」
それで服も選んでくれたわけだし。
似合ってるって言ってくれたし。
あっ
課外授業に着て行かなかった方を、水泳の時に着て行こうかなー