片想いの行方
第12章 違和感
「どうしたの? 2人とも固まっちゃって」
放心するあたしの横で、ヒメも黙ったままだった。
「美和ちゃん?」
「……あ…、え、えっと……」
優香さんは微笑むけど、あたしはどうしたらいいかわからなくなる。
似たようなデザインとかじゃなくて、全く同じ服。
きっと偶然なんだろうけど…
なんか……
こうも違うんだって、思い知らされちゃった…
優香さんはあたしよりも背が高くて、スタイルが抜群にいいから
あたしが着た時と比べると全然違う。
優香さん、モデルみたいですごく似合うなぁ…
ちょっと…いやかなり悲しいかも…。