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片想いの行方

第12章 違和感


「………優香」



ヒメが低い声で口を開いた。



さっきまでの笑顔は消えている。


この前カフェにいる時、優香さんが声をかけてきた時と同じ目だ。






あたしは違和感でいっぱいになる。





ヒメ……? 好きな人でしょ……?


取り戻したい程好きな人を、どうしてそんな冷たい目で見るの……?







「姫宮くん、このまま帰るなら一緒に行こうよ。

私達、家がすごく近いんだから、ね?」



ヒメが何か言う前に、優香さんが口を開いた。

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