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片想いの行方

第12章 違和感

体が震えるくらい、心臓がバクバク鳴り続けている。



……ヒメ……?




どうして謝るの…?




どうしてそんな表情であたしを見るの……?




「…………っ」



聞きたいのに、声が出ない。



優香さんが今着てるものと……同じ服を選んだのはヒメだ。


あたしに似合うって言ってくれた。


笑って褒めてくれたよね?




…本当に偶然……?



それとも………






「行こう? 姫宮くん」




優香さんはまた元の明るい声に戻って、こっちをニコニコと見つめていた。

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