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片想いの行方

第13章 好きでいてもいいですか?

………あれ……?



一瞬、経験したことのない、ふわりとした感覚があった。


それがそのまま続いて、今までビート板を掴んでいた手から、すうっと水の感触が伝わって




そのあと、あたしの伸ばした両手を



もうひとつの大きな手が、優しく包んだ。





「………はぁっ…!」




水面から顔をあげると、すぐ目の前に蓮くんの顔があった。






「…………っ」



ドキッと心臓が鳴る。



すると…









「お姉ちゃんすごぉぉい!!!」



振り返ると、パチパチと手を叩いた陽菜ちゃんが目に映った。

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