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片想いの行方

第13章 好きでいてもいいですか?

「………え………?」



何がなんだか分からない。



だけど……


さっきまでいたところから、一番奥まであたしは移動している。





そして、それよりも…




蓮くんが、あたしの手を握っている……





「ビート板を外して真ん中からだから。
5m進んだよ」



蓮くんが片手を離し、後ろを指さして言った。




「ご、5メートル……」


普通だったら壁を蹴っただけで進む距離だ。


あまりの短さにあたしはちょっぴりヘコんだ。

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