片想いの行方
第17章 深まる謎
あの日…………
…………………
どのくらい、キスしてるんだろう。
ヒメの後ろで、花火が上がっては消える。
目を開けても、近過ぎてヒメの表情が見えない。
「…んっ …」
激しいのに、時々唇を離して…
触れるか触れないかのギリギリのところで止められて
かと思えばまた舌が深く絡んで
なんか……身体が熱い。
ビリビリするような、戸惑うくらい甘い感覚が、唇から全身に伝わる。
何も考えられなくなっちゃうよ…
「………お前、意外と胸あるのな」
「…え…?」
ふいに、ヒメが耳元で囁いたから、あたしは我に返る。
ヒメの左手は、あたしの首の後ろに回ってる。
もうひとつの右手が…
いつの間にかブラウスをめくり、胸の上にきていた。