片想いの行方
第18章 彼女の正体
優香さんは、ターコイズのネックレスが強調されるような、ノースリーブの真っ白なワンピースを着ていた。
麦わら帽子を外した栗色の髪が、風でふわっと揺れる。
目元はキラキラと輝き、唇はツヤツヤ。
プール帰りのあたしは、Tシャツとデニム。
それにノーメイク。
……なんか……
一緒にいるのが悲しくなってきちゃう……
それでも…
ここで落ち込んでる場合じゃない。
店員さんが注文したドリンクをテーブルに置き、店内に戻るのを確認して
あたしは意を決して口を開いた。
「あ、あの………話って… なんですか……?」
呼び出したのは優香さんだ。
この質問は何もおかしくない。