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「…蓮くんは……！！」


思わず席を立ち上がって、言葉にしようとする。



だけど……


蓮くんが毎日水泳を頑張っていること。


水泳教室で、全力でみんなに泳ぎを教えてる姿。


優香さんを守りたいと言った優しい言葉。





「何？ 言いたい事があれば遠慮せずに言っていいのよ？」




…こんな人に……


言いたくない。

言うもんか。

あなたなんかに、あたしの知ってる蓮くんを教えたくない。




「ねぇ、美和ちゃん」



優香さんは笑顔をまた消して、あたしを真っ直ぐに見た。




「さっきから私の事を蔑んだ目で見てるけど……


美和ちゃんはどうなの？」