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片想いの行方

第21章 夕暮れの帰り道



蓮くんに手を繋がれて、会場の外に出た。



心臓がドキドキ。


足がガクガク。





…あぁ、もうだめだ。






「れ、蓮くんどうもありがとう!
もう大丈夫ですっ。 この通り!」



あたしは自分からパッと手を離し、2.3歩歩いてみせた。



と、同時に心の中で自分にツッコミを入れる。



…あ、あたしのばかー!

なんで離しちゃうのよ!!



あーーせっかくせっかく蓮くんと手を繋げたのに……


心臓が破裂しそうだし


手に汗かいちゃうの気付かれたら嫌だし


そもそも、誰かに見られたら蓮くんに迷惑がかかるだろうし……




そんなこと考えてたら咄嗟に手を離しちゃったよ…



トホホ……









「それは良かった。

俺、チャリ持って来るから少し待ってて」



蓮くんはそう言うと、駐輪場へと歩いていった。

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