片想いの行方
第22章 ゆらめき
「………っ」
その顔に、ドキっとする。
蓮くんは平然としてドアの先へと進んだ。
「あ、あの……こんなとこ見つかったらマズイですよ…?」
「平気だよ。 最終日のこの時間なら誰もいないし。
当直の先生がいても、わざわざこっちまで来ないだろ」
「そ、そうかな……」
「大丈夫だって。 香月は怖がりだなー」
蓮くんは笑ってプールサイドを歩く。
あたしが怖がりってよりも……
蓮くんが堂々としすぎだよ……!///
成績優秀で、スポーツ万能な蓮くん。
クラスの男子と比べても、馬鹿騒ぎしたり目立とうとはしないし。
あたしの中では、優等生なイメージだったけど。
……こんなことしちゃう人だったんだ……///
今日はお腹をかかえて大笑いする姿も見れたし。
蓮くんの意外な一面をいっぱい知ることができて、なんだかすごく嬉しいかも………♡