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片想いの行方

第22章 ゆらめき

蓮くんは、25mのプールを行ったり来たり、ゆったりと泳いでいる。



クロール

平泳ぎ

背泳ぎ

バタフライ





…すごいなぁ……



もう、なんかのショーを見てるみたい。



こんなにも心を惹きつけて、魅了される。



同じ繰り返しでも、全然飽きない。



…ずっと見ていたい。





あたしはプールサイドに座り、膝から下だけプールに入れて、その美しいフォームを目に焼き付けていた。






うーん…


確かに見ていたいんだけど……





気持ち良さそうな蓮くんを見て、あたしも水の中に入りたくなってきた。

体がウズウズしてきてる。





…もう、服とか別にいいや。





「蓮くん!」




あたしの声に、蓮くんが振り返る。



「あたしも入りたい!!」

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