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片想いの行方

第23章 月灯り、我を忘れて…

「……………っ!」




その時



急に、蓮くんの腕の力が強くなった。





あたしの腰は、ぐっと手繰り寄せられて





触れていただけの唇に、蓮くんの舌が絡む。





「…………ん……っ…」





………!!!




その強さで、あたしはやっと我に返った。


……あ、あたし……!


思わず蓮くんに……


な、なんてことを……!!


それに………


い、いま一体何が起きてるの……?




「……んん…… ふ……!」




深いキスをして、あたしを抱きしめたまま


蓮くんはあたしの体をプールの壁に押しつけた。



終わらないキスで、蓮くんの表情は全く見えない。

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