片想いの行方
第23章 月灯り、我を忘れて…
蓮くんの細くて長い指が、あたしの胸に触れる。
稲妻が走ったみたいに、ゾクッとした感覚が全身を貫く。
蓮くんの手は少しだけ乱暴に動いて、水面が大きく波打っていた。
「……あっ…… んん……っ」
自然に声が漏れてしまう。
どうしよう
どうしよう……
今の状況を考えようとしても、快感の波があとからあとから押し寄せてきて
頭の中が真っ白……。
背中をプールサイドに付けて、蓮くんはあたしを浮かべるように持ち上げてるから
激しいキスを受け入れる体が、水中でフワフワと揺れる。
「…ふ……んん……っ」
…全身が甘く溶けていく……
…気持ちいいよ……