片想いの行方
第24章 練習…?
「その様子だと、2人で仲良く泳いだだけじゃねーだろ」
「………っ なんでそんなことわかるのよ」
ヒメはアタシの手首を握り、そのまま顔を近付けてきた。
「すっげーエロい顔してるから」
「…………!!」
急激に体が火照り出す。
ヒメの顔が目の前にあって、心臓が飛び跳ねるように鳴り続けてる。
あたしを見るその目は、あの時と同じように深くて、吸い込まれそうで。
そして………少し怖い。
………結局……
こうされてしまうと、ヒメには何も隠せない………
「………キスしたの」
あたしはプールでの蓮くんとの事を、正直に話した。
途中で、どうしたらいいかわからずに自分から止めてしまったことも。