片想いの行方
第3章 自習中の恋愛相談
「お前、内気で恋愛もできない上に、
頭もバカだったなんて、終わってんな」
「……! ひ、ひどっ…」
口悪い~~!
本当のことだけど、わざわざ言葉にしなくたっていいじゃん。
も~ドキドキしたり、むかついたり、心が乱される…。
「どうせあたしは何も取り柄が無い悲しい女ですよ。
そんな女になんで協力なんてするわけ?
ほっといてくれたらいいじゃない」
悔しくて、つい自虐の嫌味が口から出る。
どうせなんか言い返してくるんでしょ。
そう思っていたら、ヒメは一転、まじめな顔をして静かに言った。
「…分かるから」
「え?」
「誰かに片思いする気持ち。
分かるんだよ。
だから放っておけねー」